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2006年1月18日 (水)

トルコの黒いクレープ

トルコで「ソバ粉まみれのクレープ」を食べた、と思います。田舎でした。村の名前はウーム、忘れた。家の壁際に分厚いマットが置かれ、そこが、まあタタミです。土間のかまどに火が燃えていて、ショールを被ったオバサンが、熱々の鉄板にソバ粉を振り撒き、その上に溶いた粉をタラーリと流す、杓子の背で薄く広げて、ひらりと返すと、ソバ色のクレープが出来上がります。焦げたソバ粉が香ばしい熱々のクレープを切り分けて、胡瓜、羊肉、青唐などを巻いてガブリと食う。鉄板のお焦げを油布で拭き取って、またソバ粉を振り、溶き粉を流し、ひらりと返して・・・。待った、そこで教えてほしいのです、その溶き粉にソバ粉が混じっていたのか、どうか?そもそも鉄板の上に振り撒かれた粉がソバ粉であったのか、どうか?怪しげな英語で尋ねたら「黙んまりの笑顔」が返って来ました。だけどハンガリーでも、スロバキヤでも、いろいろの「ソバ料理」を食べたし、ネパールではソバの実のスープが美味しかった。だからトルコの、あの黒っぽいクレープはソバ粉であったに違いない、と思うのです。

後でガイドさんから聴いた話、油で焼くと美味しいけれど、旅の途中で味が変わる、粉で焼くと何日たっても味が変わらない。母は熱々のクレープを冷まして紙に包み、「砂の入った小袋」と一緒に子供に渡す。子供はクレープを齧りながら、遥かな都会をめざす。「砂の小袋は何ですか?」「村の川砂です。その砂を<川>に返すために、子供は必ず帰ってくる。」帰ってくる村に、ソバの花は咲いているか?